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皆さんこんにちは!
沖縄県宮古島市を拠点に解体工事やごみ収集事業などを行っている
株式会社道進、更新担当の富山です。
梅雨の候、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
雨音に季節の移ろいを感じる今日この頃です。
今月からブログ更新を頑張っていきます!
目次
~環境に配慮した高精度作業の舞台裏~
沖縄・宮古島市に位置する伊良部高校では、校舎の一部において老朽化対策と改修を目的とした斫り(はつり)工事が行われました。
斫り工事は、コンクリート構造物の一部を削り取る、きわめて繊細な専門作業。
「壊すための作業」ではなく、「必要な部分だけを丁寧に除去し、未来に残すための仕事」です。
今回の現場では、動画にも記録されたように、熟練作業員が静かな連携のもと、リズミカルかつ慎重に斫り作業を進行している様子が見られました。
伊良部高校の一部施設において、以下の課題がありました:
躯体コンクリートの表面剥離
ひび割れ部の下地調整が必要
学校改修に向けた斫り後の仕上げ精度の確保
これに対し、表層のみを選択的に削る斫り技術が採用されました。
斫り工事は粉じん・騒音が発生しやすい工程ですが、教育現場ではこれが致命的な影響を及ぼすため、徹底した環境対策が講じられました。
作業時間は授業の合間や放課後に調整
養生シート・防音パネルで作業区画を封鎖
粉じん発生を最小限に抑えるための水を用いた湿式斫り
作業員全員が防塵マスク・ヘルメット・アイプロテクター着用
動画では、作業者が狭いスペースで慎重にブレーカーを扱う姿が印象的で、丁寧に段取りされた現場管理の様子が伺えました。
この現場での斫り作業は、「削りすぎ」も「削らなさすぎ」も許されない、ミリ単位での精度が要求される作業でした。
躯体を傷つけず、表面のみ除去
鉄筋や配管の寸前までギリギリの施工
斫り後のモルタル仕上げがしやすいよう、均一なテクスチャを残す
“削る”という行為を通じて、“残す”ための価値を最大化するのが、斫り職人の真骨頂です。
工事後の清掃や廃材回収も徹底され、解体で出たコンクリート片や粉じんは全量持ち帰り・適正処理されました。
濡れがら対策で袋詰め搬出
作業場所の高圧洗浄
使用機材もその場で清掃し、校内に影響を残さない配慮
学校という「教育の場」を、工事のあとも清潔に保つことが、地域との信頼関係を維持する上で極めて重要です。
伊良部高校での斫り工事は、ただの撤去作業ではなく、
静かな職人芸
教育施設への最大限の配慮
美しく整えられた現場管理
という3拍子がそろった、手本のような施工事例でした。
次回は、この斫り工事がどのように“地域とのつながり”や“技術継承”につながっているのか、未来的視点で掘り下げてまいります。
次回もお楽しみに!
沖縄県宮古島市を拠点に解体工事やごみ収集事業などを行っております。
ご検討の方はお気軽にお問い合わせください。